もう12月になりましたね。師走はあっという間に過ぎていきますから、しっかり楽しみましょう。さて、今までも片づけのときに、年長さんを中心に子どもたちが放送にやってきていました。最近は、伝える言葉もはっきりとして、ちいさな先生みたいです。事務所にやってきた子どもたちは、ノックをして先生について、マイクの前にやってきて、放送をしていました。そのうち、ノックのあとに、「失礼します」ということばが付くようになりました。あいさつを言ってはいるようになってきました。それでも、子どもたちの中では、放送をするという思いが強く、あいさつは形だけになりがちです。だから、ノックをした時には、「何でしょうか?」と尋ねるようにしています。勝手に入っていくのではなく、相手の声かけに耳を傾けるようになってきます。「ピンポンパンボン」とか「オカタヅケ」とかことばは足りません。「放送しに来たの?」と返すと「放送シニキタ」と答えてくれるようになりました。そこでやっと、「どうぞ」と迎え入れます。
放送できるのは、とても、うれしそうなこどもたち。自分が言えると満足。満面の笑顔です。帰りも「失礼しました」とご挨拶。「よくできました。」「ありがとう」とお返しの挨拶を返します。
言えるようになったことを活かせることは、喜びです。でも、それは自己満足のもので終わってはいけません。あくまで、おかたづけを知らせるということが役目です。「お片づけをみんな、するんですよ」ということが一番の目的です。ということは、放送したことでみんなでお片付けが始まることに気づいてほしいと思いますし、率先してお片づけをしてくれることで役割が完結するということに気づいてほしいのです。もちろん、まだ、一つやりきって良しの段階の子もいます。ですが、それだけ終わってほしくない段階の子もいます。
私は、子どもたちには、あいさつのできる子になってほしいと思っています。だから、お散歩で近所の方に「おはよう」「こんにちは」と声をかけている子どもたちは、本当に素敵だなと思います。あいさつのできる子っていうのは、あいさつの言える子ではなく、あいさつの交わせる子という意味を含んでいます。小学校に行っても、職員室に挨拶を言ったから勝手に入るような子にはなってほしくありません。声をかけてもらって、それを聞いて、また、それに返していける言葉を交わす、気持ちを交わす、そんな子どもたちになってほしいと思いますし、育てたいと思っています。
今日もまた、あいさつを交わします。
清流館近くのいちょうの木
もう葉は落ちちゃった!