法人主催による『人形劇団プーク』の公演を11月30日午前・午後と2回行いました。演目は、「スイミー」「ヤン助とヤン助とヤン助」の2本。総勢300人を超える親子が見に来てくださいました。
公演の冒頭にあたってお話をさせていただきましたが、1972年にこぶしの村福祉会、1973年に草笛学園が設立しました。設立にあたっては、土地も建物も資金もなく、当時の発起人の方々は、いろんな面において、尽力をされました。その資金集めの活動の一つとして、演劇や人形劇の公演をおこない、今回の『人形劇団プーク』さんにも、協力をいただきました。そんなご縁もあり、今回、50年余りの歳月を経て、公演をお願いしたところです。
法人としては、毎年、劇団四季ファミリーミュージカルをチャリティー公演としておこなってきました。法人施設を利用している障害や発達の特性のある子どもたちが観劇するには、マナーや時間や空間の制限があり、なかなか文化的な機会にふれることが簡単ではありませんでした。今回は、少しでも、人形劇や歌といった文化にふれてもらおうと、初めての試みをおこないました。
障害や発達の特性のある子どもたちにとっては、じっと座り続けているのがしんどかったり、お部屋が暗くなるのが不安だったり、いろんな音や大きさが嫌だったりと、いろんな困難があります。でも、その中でも、きらきら光る魚やクラゲに目を奪われたり、スイミーのひきいる魚群の動きにわくわくしたり、ちょうちょうやりんごやヤン助がツボの中から増えていく様子に笑いがでたりと、子どもたちにとって、楽しいなぁと感じたり、ハッとした気づきやあんなこともあるのかといった発見したり、うれしく感じる姿もあったように思いました。
会場の雰囲気や初めて目にする人形劇に、少し、緊張感はあったかもしれませんが、親御さんや兄弟児にとっても、よい経験の場であり楽しい時間となっていたら、幸いです。